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アーカイブ: 2月 2025

鼻呼吸と口呼吸

こんにちは!

今年入って何回目の寒波到来でしょうか?
この3連休も、とっても寒くなるようです。皆さま、風邪などひかれないよう、くれぐれもご自愛ください。

こんなに寒くても、花粉症との戦いがそろそろ始まるそうです。

花粉症の症状は様々ですが、鼻をかみすぎて鼻が詰まってしまい、それが原因で口呼吸になっているという経験は、花粉症の人だけでなく、風邪やその他の鼻詰まりを抱えている方にも共通するかもしれません。

風邪や花粉症、鼻炎などで口呼吸に変わってしまうのは、仕方がないケースもありますが、口呼吸が長期的に続くと、様々な健康問題に繋がる可能性があります。

口呼吸が良くないと言われる具体的な理由は、何なのか、今回は、口呼吸の悪影響とその改善策についてお話しさせていただきます。

■口呼吸の悪影響
私たちの身体は、鼻呼吸が本来の自然な呼吸法です。しかし、現代人は様々な理由で口呼吸に頼ってしまうことがあります。

口呼吸が慢性化すると、以下のような悪影響があることが指摘されています。

① 口臭: 口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなります。その結果、口臭の原因となる細菌が増加し、口臭が強まることがあります。

② 虫歯・歯周病のリスク上昇: 鼻呼吸では、口の中に唾液が常に潤いを与えてくれます。しかし口呼吸では口の中が乾燥しやすく、唾液の量が不足します。唾液には、口内の細菌を抑制し、汚れを洗い流す重要な役割があります。唾液の不足は、虫歯や歯周病の原因菌の繁殖を促進し、これらの病気のリスクを高めます。

③ 歯並びの悪化: 歯並びは、舌や唇、頬の筋肉のバランスによって保たれています。口呼吸は、口周りの筋肉のバランスを崩し、歯並びに悪影響を与える可能性があります。特に、唇や頬の筋肉の力が弱まり、歯が前に出てしまう出っ歯や、奥歯が後ろに引っ込んでいる受け口などの問題を引き起こす可能性があります。

④ 老化の促進: 口呼吸は、口周りの筋肉(口輪筋)の緊張を緩める傾向があります。使われない筋肉は衰え、表情筋の低下、皮膚のたるみ、シワの増加などが起こりやすくなります。また、舌の位置を固定する筋肉の衰えも、二重あごやイビキの原因になる可能性があります。

⑤ 風邪・感染症のリスク増加: 鼻呼吸では、鼻腔内のフィルター機能により、外気中の細菌やウイルスを物理的に防ぐ役割を果たします。口呼吸ではこのフィルター機能が失われるため、細菌やウイルスが直接口に入り込み、感染症にかかりやすくなる可能性があります。

■口呼吸を改善する方法
口呼吸が習慣化している場合は、以下のような対策を試すことが有効です。

① 鼻呼吸テープ: 薬局などで購入できる鼻呼吸テープは、口が閉じやすいようにサポートし、鼻呼吸を促します。

② あいうべ体操: 「あ」「い」「う」「え」の発音を繰り返す体操は、舌の力を強化し、口を閉じやすくする効果が期待できます。

③ 歯列矯正: 歯並びの悪さが原因で口呼吸になっている場合は、歯列矯正によって歯並びが改善し、鼻呼吸しやすくなる可能性があります。

④ 意識的な呼吸法の練習: 鼻呼吸を意識的に行う練習を続けることも有効です。

⑤ 鼻炎治療: アレルギー性鼻炎などの鼻炎によって口呼吸になっている場合は、鼻炎治療を行うことで、鼻呼吸に戻れる可能性があります。

口呼吸は、見た目だけでなく、健康面にも悪影響を与える可能性があるため、気をつける必要があります。
もし口呼吸に悩んでいる場合は、専門医に相談してみるのも良いでしょう。

にしあかし歯科 Tel:078-925-3333

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