顎関節症Temporomandibular joint disorder
顎関節症の症状
顎関節症は主に若い女性や中年の女性に多い病気のひとつですが、まったく自覚症状がない人も多いのが特徴です。
顎関節症の主な症状には、「口が大きく開かない」、「顎が痛い」、「食べ物が噛みにくい」、「顎を動かすと音がする」などがあり、これらの症状が重なって現れる場合もあります。また、顎や周辺だけでなく、頭痛や肩こり、耳の痛みなど全身にも症状が現れることもありますので十分な注意が必要です。
顎関節症の原因
顎関節症の原因には噛み合わせの異常をはじめ、様々な要因が原因とされています。
例えば、精神的なストレスや歯ぎしりや食いしばり、硬い食べ物を噛んだ場合などが挙げられます。それ以外にも、骨折や打撲などが原因の患者様もいます。
顎関節症の治療方法や予防策
この病気は顎の痛みなどの症状があっても、歯科医院で治療を受けている人は少ないのが現状です。
顎関節症は放っておけば治る場合もありますが、強い顎の痛みや脳に悪影響を及ぼすなど重症化するケースもありますので、きちんとした治療を受けることをおすすめします。
具体的な治療のほとんどは、日中の歯のくいしばりや顔、肩などの筋肉の緊張をほぐすための運動療法が中心となります。ほとんどの患者様が数ヶ月の通院で改善されますが、まれに外科療法や手術になることもあります。また、睡眠中の歯ぎしりが原因の患者様には、症状を緩和するために入眠剤を使用する場合もあります。
そして、予防策としては患者様ご自身の生活習慣の改善も大切です。例えば、うつぶせ寝や猫背などの悪い姿勢や、食事の時に左右どちらか決まった方で噛む癖はありませんか?これらも顎の筋肉を緊張させてしまう要因になりますので日頃から注意するようにしましょう。
歯科医院で医師からの指導も行っていますが、普段のセルフケアも大切ですので、顎に負荷をかけないように噛み癖には特に注意しましょう。